海外でDVDを購入した人が、それを日本に持って帰ってきて、いざ見ようとしても見れない!という状況があります。
それは、DVDにリージョンコードが設定されているからです。
DVDプレイヤーにもリージョンコードが設定されており、その設定と同じリージョンコードのソフトしか起動できないのです。
日本のコードは「2」です。日本製のDVDはすべて「2」がつけられており、それ以外は見ることが出来ません。
リージョン1
アメリカやカナダなどの北米。
リージョン2
ヨーロッパ、中東、日本。
リージョン3
韓国、香港、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなどの東アジア
リージョン4
中南米、オセアニア
リージョン5
西アジア、アフリカ、ロシア
リージョン6
中国
これがDVDにおける、全6種類のリージョンコードです。
またブルーレイは規格が違い、別のリージョンコードがあります。
リージョンA
北米、南米、東南アジア(日本)
リージョンB
ヨーロッパ、中東、アフリカ、オセアニア
リージョンC
中国、ロシア、中央アジア
そもそも何故、こんなコードが設定されているのか?
例えば、去年アメリカで公開された映画が、1年後、2年後にようやく日本で公開される、ということがよくあります。
でも、そんなに待てない・・・早く見たい・・・
そうだ、今度海外に行くときにDVDを買ってきて見よう!となったとします。
それで買ってきたとして、それが日本で見ることが出来てしまうとします。
そのDVDが出回ると、日本公開前に見ることが出来てしまうのです。
それを防ぐ為に、このリージョンコードが設定されているというわけです。
通常、日本のDVDプレイヤーはリージョン2ですが、中にはリージョンフリーというものも存在します。
このリージョンフリーのDVDプレイヤーでは、どのリージョンコードのソフトもプレイすることが出来ます。
ちょっと待った、それは違法なのではないか?と思われるかもしれません。
しかし、実はこのリージョンコードは業界の申し合わせ程度のもので、特に法律で定められたものというワケではないというちょっと曖昧なものです。
日本のDVDソフトには当然ながらリージョン2が設定されています。
全部が全部というわけでワケではなく、(古いソフトなど)中には稀にリージョンフリーに設定されているものがありますが、ここ十数年の映画やドラマ、音楽、バラエティなどのDVDソフトにはリージョン2となっています。
なのにも関わらず、海賊版はリージョンフリーになっているものが多いです。
小さいのでちょっと分かりにくいですが、地球のような丸いマークに赤文字で「ALL」と書いてあります。
これがリージョンフリーのマークです。
これは台湾製の日本のテレビドラマのDVDセットです。
台湾ということは「リージョン3」に分類されます。
しかし、前述したましたが、全てが全てきっちりと各地域のリージョンコードが設定されているわけではないので、一概に言えることではないですが、海賊版か正規品か見分ける時の一つの目安になるのではないでしょうか。